とはいえ、ネットワーク越しのコピーだと外乱要素が多いので、ちゃんとコピーできたかどうか確認した方がいい場合もあります。大事なデータの引越しとかですね。
そこで正しくコピー出来たかどうか確認するためにベリファイをします。各ファイルのハッシュ値を出して比較して正しくコピー出来たか確認します。
標準で md5sum コマンドがありますが、今回は確認作業をもっと楽にしてくれる md5deep コマンドを使います。
インストール
sudo apt-get install md5deep
使い方
- 元ファイルのハッシュ値リストを作成する。
まず最初に元となるファイル群のハッシュ値リストを作成します。md5deep -r ディレクトリ名 > hash.list
-r オプションを付けることにより、再帰的に動作します。
-e オプションを付けると進行状況を表示します。大きいファイルの時に使うといいでしょう。
このハッシュリストは元データと同じディレクトリに保存しておきますと、そのうちなにかの役にたつかもしれませんw - コピー先と比較する。
作成しておいたハッシュ値リストと、コピーした先のファイル群のハッシュ値とを比較していきます。
正常にコピー出来たファイルはいちいち報告する必要はないので、正常にコピー出来なかったファイル名だけ表示させるようにします。md5deep -X hash.list -r 比較作ディレクトリ
-X オプションはマッチングしないものだけを表示します。
両方のファイル名を表示させたいなら、-w オプションを付けます。
これでなにも報告されなかったら正常にコピーできています。もしハッシュ値が違っていた場合は報告されますので、再度そのファイルをコピーすればいいでしょう。
基本的な手順は以上です。簡単でしょう?
シェルスクリプトでサブプロセスで動かせば、並列して計算させる事も出来るので、高速化もできるでしょう。同一のHDDじゃあまり意味ないですけど。マルチコアじゃないと意味がないですけど。
大事なデータの移動には是非ベリファイしておきたいものです。
ついでに cp ですが、 nice コマンドと併用することでコピー時の負荷を減らす事が出来ます。さらに ionice と組み合わせると、もっとシステム負荷を減らせます。
ex.
ionice -c3 -n7 nice -n19 cp コピー元 コピー先 && zenity --info --text "コピー完了"
-c3 はシステムがアイドル時にしかコピーしません。-n7 で優先度を最低に。さらにniceの方でも優先度を最低にしています。
これでバックグラウンドでコピーさせています。もちろんコピーの優先度を最低にしてますので、結果としてコピーの時間はかかりますが、システムの負荷は減るでしょう。
最後にコピーが終了したら通知ウィンドウを表示させるようにしていますので、時間のかかるコピーでも、コピー完了を忘れることを防ぎます。
であであ快適なubuntu生活を♪
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