2007年8月28日火曜日

Darで大事なデータをバックアップ

linuxではtarで適当に固めてバックアップ、というのが一番多い気がしますが、少数のファイルをバックアップするならそれで問題ないかもしれませんが、tarは、もし書庫が壊れたら、壊れた場所以降のファイルが取り出せない! という致命的な欠点があります。本格的なバックアップには使えません。

そこで、Darを使います。Darはバックアップのために作られたソフトで、増分・差分バックアップにも対応し、書庫の圧縮にも対応しています。また、バックアップしたくないファイルやディレクトリの指定圧縮したくないファイルの指定、さらには拡張属性のバックアップにも対応しています。

インストール

sudo apt-get install dar

オプション

よく使いそうなオプションを抜粋
-cバックアップファイルを作ります。ファイル名を指定します
-xバックアップから展開します。ファイル名を指定します
-lバックアップされたリストを表示します
-as-lでリスト表示時に更新されたファイルだけ表示する
-tバックアップファイルが壊れていないかテストします
-dバックアップファイルとバックアップ元との比較を行います
-z[level]gzipで圧縮します。デフォルト圧縮レベルは9
-y[level]bip2で圧縮します。デフォルト圧縮レベルは9
-Z圧縮時、圧縮しないファイルを指定します
-m圧縮をするファイルの最低サイズを指定。指定以下のサイズのファイルは圧縮されない。デフォルトは100バイト
-s指定したサイズでファイルを分割します。
-S分割するとき、最初の分割ファイルのサイズを指定します
-X除外するファイルを指定します
-P除外するディレクトリを指定します
-gバックアップするディレクトリを指定します
-R pathこのパスをルートディレクトリとみなします
-D除外した結果空になったディレクトリをバックアップする
-G指定したファイルにバックアップ情報、カタログデータを書き出します
-A差分バックアップなどの時に参照するファイルを指定します
-,
CACHEDIR.TAGのあるディレクトリを保存しない


簡単な使い方



使う上でのちょっとしたTips


  • ファイル名の命名規則について
    バックアップファイル名には規則性を持たせた方がいい。
    例えば、
    フルバックアップは名前に-full
    差分ファイルには-diff
    増分ファイルには-incを付ける。

さらに`date +%Y%m%d`としてファイル名に日付を付与しておくのもいいだろう。 組み合わせて、ベース名-full-`date +%Y%m%d`とすれば、ファイルを判別するとき便利になるでしょう。
  • カタログを作る
    バックアップする時に、-G path/カタログファイル名とすることで、バックアップしたファイルのカタログリストを作ることが出来ます。
    バックアップファイルをDVD-Rに焼いた後でもカタログファイルを参照することで、わざわざDVD-Rをマウントしてリスト表示しなくても確認できるようになります。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

これから、バックアップに
darを使おうと思ってgoogle検索から来ました。

非常に参考になりました。
ありがとうございました。

ayukawa さんのコメント...

参考になれば幸いです。