ファイルを編集すると、ファイル名の前後に「#」を付けたバックアップファイルが作成され、随時編集内容がこのファイルに保存されていきます。
このため何らかの理由でファイルを保存しそこなったとしても、このバックアップファイルからリカバリできる仕組みになっています。
この自動保存はデフォルトでは30秒ごとか、300打鍵ごとにオートセーブされるようになっています。
間隔が長い、あるいは短かいと感じたのなら調整しましょう。それぞれ、
の値を変えることで変更出来ます。(setq auto-save-timeout 30) ; 自動保存する間隔。秒。
(setq auto-save-interval 300) ; 300打鍵ごとに自動保存
簡易履歴機能
Emacsでは簡易的ながら複数の世代に渡るバックアップの履歴を取ることが出来ます。つまり、前の編集内容。さらにその前の編集内容、さらにさらに・・・編集して保存して、やっぱり以前の状態に戻したい。さらにはその前の編集した内容の方がよかったので、なんていうことにも対応出来て便利です。
この世代バックアップファイルは、ファイル名の末尾に「.~1~」のようなサフィックスを付けられて保存されていきます。番号は自動的に増えていきます。
バックアップファイルは元のファイルを同じ場所に保存されいきます。しかしこれではバックアップファイルだらけになって少々鬱陶しいのでバックアップファイルは専用ディレクトリを作ってそこに全部保存されるようにします。
これでバックアップファイルは~/.backup/以下に保存され、最新の世代から5つと、古い方から5つ残されていきます。
(setq make-backup-files t) ; バックアップファイルを作成する。
;;; バックアップファイルの保存場所を指定。
(setq backup-directory-alist
(cons (cons "\\.*$" (expand-file-name "~/.backup"))
backup-directory-alist))
(setq version-control t) ; 複数のバックアップを残します。世代。
(setq kept-new-versions 5) ; 新しいものをいくつ残すか
(setq kept-old-versions 5) ; 古いものをいくつ残すか
(setq delete-old-versions t) ; 確認せずに古いものを消す。
(setq vc-make-backup-files t) ; バージョン管理下のファイルもバックアップを作る。
保存時実行属性付与
定番ネタです。シェルスクリプトを作って保存したときに、いっしょに実行属性を付けてくれます。地味ながらも大変有り難い機能です。
こちらを参考、というか丸写し(^_^;)
;;;====================================
;;;; シェルスクリプト保存時にchmod +x を自動実行する
;;;====================================
(defun make-file-executable ()
"Make the file of this buffer executable, when it is a script source."
(save-restriction
(widen)
(if (string= "#!" (buffer-substring-no-properties 1 (min 3 (point-max))))
(let ((name (buffer-file-name)))
(or (equal ?. (string-to-char (file-name-nondirectory name)))
(let ((mode (file-modes name)))
(set-file-modes name (logior mode (logand (/ mode 4) 73)))
(message (concat "Wrote " name " (+x)"))))))))
(add-hook 'after-save-hook 'make-file-executable)
以上、地味ながらも確実にEmacsの使い心地を向上させてくれる大事な保存関連の設定でした。
2 件のコメント:
実行可能にする機能は標準ですでに搭載されています。
(add-hook 'after-save-hook
'executable-make-buffer-file-executable-if-script-p)
おお〜いつのまにそんなものがっ
教えて下さってありがとうございます><
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